先日トイプードルを飼ってる知り合いから動画が送られてきました。
もう4~5年前になるか、遠くに引っ越して以来会ってないんだけどフワフワの真っ白な可愛い子です。
高齢になって甲状腺の低下症が出てたのと、腎臓の療法食を食べてましたが、昨年末にトリミング中に発作がでて、今回のメールを貰った前日にも夜発作が出たらしく、飼主さんは気丈にも動画で記録を撮って、その動画を送ってくれました。
添付されたメールは
「病院での診断は、最初の時に血液検査で内臓から来るものではなく、今まで起きてないのであれば脳に腫瘍があるのかもしれないが、CTでないと解らない。もう16歳だから撮るかどうかは判断に迷います。
またすぐに起きるようなら、抗てんかん薬を飲み始めましょう と。
足腰も弱りましたが、毎日、散歩には行ってます。CT撮っても手術できるかどうかも解らないし、なんかサプリはありませんか?」
との内容でした。。。
【抗てんかん薬】
薬が始まると薬に依存してしまう傾向があって止めることは出来ないでしょう。
ひきつけ(てんかん様症状)は脳の神経伝達物質の過剰反応で、腫瘍が原因の場合や、自己免疫疾患、内臓疾患、ストレス、ホルモンのアンバランスでもてんかんと同じような症状がでると言われてます。
病院の薬でも症状をなくすことは難しく、次の発作までの間隔をあけるのが目的ですが、副作用がいろいろあげられます。
【対処法】
①先ずススメたのがタウリンです。
イオウを含んだ良質な含有アミノ酸のタウリンは出すぎた神経伝達物質のバランスを取り発作を抑制してくれます。
この力がなかなかで、てんかんにはタウリンと言うくらいですが、
栄養ドリンクに入っているものは主に合成タウリンです。合成タウリンは肝臓に蓄積されるので要注意です。天然のタウリン必須です。
②興奮型の神経伝達物質の働きを抑えるフラックスオイル
脳には多くの不飽和脂肪酸(オメガ3系オイル)が含まれており、オメガ3オイルが脳と神経細胞への血流を促進し、栄養の運搬をします。
③ミネラルのバランスを整える
細胞内にカルシウムが過剰に入り込むと神経を刺激して興奮させます。カルシウムの調節にはマグネシウムとタウリンが有効です。
ただし、ミネラルを単体ではバランスが崩れやすいのでマルチビタミンミネラルの形で摂ります。
④腸の働きを良くする
腸と脳の環境は比例すると言われてますので乳酸菌プロテサン(1包に乳酸菌が3000億個)を一日1包。
乳酸菌は甲状腺低下症にもお勧めしてます。
・1回目と2回目の発作が約3か月開いてるのでその間隔が短くならないようにケアしていく内容です。
・薬との併用は可能です。今飲んでいる薬や療法食の手助けをしてくれるものです。
・甲状腺低下症のホルモン剤治療は活性酸素を多く作りますので抗酸化出来る物を意識してください。
食品で言うとビタミンCのキーウイ他、ビタミンEの緑色野菜やポリフェノールのビーツ、アボカド、人だとマカダミアナッツ等 です。
知ってる子がこんなにしんどい思いをしてるかと思うと、可哀そうでやるせない気持ちになります。本当に胸が痛い。
でも、本犬と飼主さんはもっと辛い毎日を送ってらっしゃるんだから…
発作が出ず、少しでも長く穏やかな老後を過ごして欲しいと切に願っています。