ある朝、知り合いの老犬の飼い主から緊急で呼び出された。
「朝から起きなくてご飯も食べないんだけどどうしたらいいんやろ!」とパニック。
私も慌てて手持ちの食べれそうな缶詰や匂いの強い缶詰や、とろみのある飲み物とヤギミルクを持って駆けつけた。
お薬って何時頃どのくらい飲ませる?
話を聞くと、夜鳴きが酷くなってきたので病院から貰ってた安定剤を前夜飲ませたらしい。薬の効きすぎだろうか?
それでも朦朧としながらも体は動かずにいられず玄関の小屋から庭へ出てへたり込んだものだから脱水状態🥵
取り敢えず日陰に入れて水を飲ますと自力で飲んでくれたので、熱中症の対処として脇の下と鼠蹊部を冷やしなからお母さんに団扇であおいでもらった。
幸い直ぐに意識もハッキリして持っていったお肉や缶詰をパクパク食べてくれたので大事に至らなかったけど、あのまま戻らなければ緊急で病院に運ぶ一歩手前だった。
でも老犬だから何があってもおかしくないんで、病院に連絡しとく方がいいかもね。心臓の雑音があるって言ってたし、腎臓も心配です。
薬の飲み方にも問題がある。
普段からあまり薬を飲ますことのない子だったので、もらった薬がその子にどれくらい効き目があるか飼い主には判断つかない。
薬の袋に体重10kgは2錠としか書いてなければ2錠飲ますでしょう。
老犬に出す安定剤ならもう少し細かい指導がいるのではと思わずにいられない。
夜鳴きが酷くなってから夜中に薬を飲ますケースも考えられるんだから、その場合は量を調節すると言う一言を添えて欲しい。又は薬袋に書き添えて欲しい。
老犬ならなおさら生活のリズムを崩さない指導も必要やと思う。
なんでも使って快適な老犬生活
リズムと言えば、庭の真ん中に重たそうな陶器の傘立てが不自然に置いてある。
何故かと聞くと、その子は首が左に傾いてきてから左回りに小さく回り出したので動かないくらい重い傘立てを中心にその周りを高速で回るらしい。
少し前までは芝生の庭の端に沿って歩き、歩き疲れたところで横になってたらしいけど、首の傾きと共に回転が小さく早くなってきたので傘立てを置いてみたら上手くいったらしい。
これもこの子の生活リズムを考えて飼い主側も疲れない工夫だなと感心した。
特に認知が入ってくるとずっと旋回運動して、満足なところで横たわってスヤスヤ寝息をたててることがある。
でもその旋回中に家具の間に挟まったりすると動けなくなって夜鳴きになったりするので、近所迷惑になるし家族はおちおち寝てられない。
そんな時、小型犬なら子供用プールなんかもいいですよ。
飛び越えれない程度の高さのあるものを選んぶと、安心してクルクル回ってもらえる。
満足すればどこで寝ても安心。もし、粗相してもそのまま洗えます。
介護は長期戦。
飼主もほどほどに手を抜いて生活を変えないことが大事だと思います。
あっという間に熱中症の恐怖
熱中症で亡くなった子を何頭か知ってるけど、飼い主さんは、「さっきまで元気にしてたのに気がつくと倒れてた」と言います。
体の細胞って42度以上で破壊されていくらしいのですが、私たちは平熱が36度前後ですが、犬の平熱は38度くらいです。
だった4度上がることで生命の危機が迫るほどの温度にさらされる訳です。
今年の夏も気温40度と言うニュースが流れてます。
体高の低い犬ほど道路からの影響をもろに受けるのですから、日中は戸外に出してはいけない世の中になっていることを認識しなければいけませんね。
今回の出来事も、体の水分の少ない老犬が夏の直射日光がどんなに危険かを思い知った出来事です。
みんな油断してるつもりはないのですが、歳と共に気を配らなくてはいけない事が増えているんです。
長年一緒に暮らして色んな事を一緒に経験してきた家族ですもんね。
若いときも可愛いですが、老犬は尚のこと愛おしい存在。
私も、それまでと同じように怒ったりもしながら抱きしめてたなぁ