日本の夏は犬たちにとって本当に過酷になってきましたね。
蒸し暑いシーズンになると、赤いポツポツができ年々痒みが強くなって、病院で検査をしてもなかなか原因はわからない。
しかし、その原因の一つに強い紫外線があると言われています。
これは人も同じです。
人も犬も皮膚の構成はほぼ同じです。
大きな違いは、犬には被毛があるものの、表皮は人の1/5~1/6程の厚さしかないことです。
そもそも体全体を覆っている表皮は、異物が体内へ侵入しないよう防御の役割があります。
表皮の基底層にはランゲルハンス細胞という免疫機能をもった細胞があります。その細胞の働きは異物の情報をキャッチしてリンパ球に情報を伝えて、リンパ球や真皮内の免疫細胞が異物の侵入を阻止します。
ランゲルハンス細胞は防御としての重要な働きをしてくれますが、その反面紫外線にとても弱く、紫外線の強いダメージを受けると免疫システムへ正しく情報を伝えることが出来なくなり、免疫力が低下し、肌のトラブルに繋がってしまいます。
ですから、紫外線は皮膚の薄い犬の場合人以上に大きなダメージを与えている訳で、長時間の強い紫外線を浴びることはランゲルハンス細胞の数を減らしたり能力を減弱させることになります。